広い視野を身につけることでプレーの幅が格段に向上するからです。
理想としてはサッカースタジアムで上から観戦しているような感覚です。
誰がどこに居て、どのようなスペースがあるか把握することで全体の流れを掴むことができます。
しかし、そのような視野の広さを身につけるにはプロサッカー選手でも難しく、それに長けている選手が「司令塔」と呼ばれております。
日本人で有名なのが「中田英寿選手」「中村俊輔選手」「中村憲剛選手」「遠藤保仁選手」ですね。
そして、誰しもそのような眼が欲しく色々練習をしたりします。
ただ、小学校低学年となると、お団子サッカーが当たり前。
組織的にやっているチームもありますが、ルールとしてやっているだけあって、本当の意味での視野が広がっているかと言えば必ずしも言い切れません。
サイドに行ったらセンタリングのワンパターンがそれにあたりますね。全員結局ボールしか見ていない。
そこで今回は、低学年からでも視野を広げることができる練習方法について記載したいと思います。
視野とは
視野には大きく分けると「中心視野」と「周辺視野」があります。
中心視野とは
中心視野とは、対象を直視している時に使う領域です。
例えば、本を見る、テレビを見るといった意識的に使用するのが中心視野です。
サッカーで言えば相手を見る、ボールを見ると行った行為にあたります。
焦点を合わしてみるためはっきりとよく見えます。
周辺視野とは
周辺視野とは、中心視野の外側の見える範囲をいい、焦点を合わす前に全体感を掴むために使われるもので、ぼんやりと見える部分です。視野の周辺部の広い範囲を無意識で捉えることができるので得られる情報量は多いのが特徴です。
直接視野と間接視野
中心視野で物事を捉えることを「直接視野」、視界全体で物事を捉えることを「間接視野」といいます。サッカーでの視野を広げるメリット
- パス・シュートの精度の向上
- ボールキープ力の向上
- プレースピードの向上
- トラップの向上
- ディフェンス力の向上
- 判断力の向上
上記のように全体的にプレーの質・スピードが向上します。
理由としては、直接視野でボールを捉えるのではなく間接視野で捉えることで、ボールコントロールが正確になったり、スペースを把握することで楽にボールを動かせたり出来るようになるということです。
つまり判断力の向上が一番の理由です。
例えばトラップの場合、
ボールをトラップする→周りを見る→行動する
より、
ボールをトラップする→行動する
の方が明らかにプレーのスピードはあがります。
ボールコントロールでの良い例がロナウジーニョ選手のノールックプレーですね。
反対に視野が狭ければ、プレーのスピードが遅くなり相手に取られる可能性が高くなってしまいます。
視野を広げるポイント
首を振って情報量を増やす
視野を広く保つためには、情報を仕入れなければいけません。そのためには、ボールを持っていない時に首を振り、フィールド内の情報(相手の位置や見方の位置、そして自分の位置)を把握しておく必要があります。
動きを予測する想像力
次に大事なのは、首を振って得た情報を練習や試合で得た経験を元に予測することでプレーの質をあげます。それには「経験する」ということが何よりも大事であるので、育成世代の低学年では勝利だけに拘るのではなく、全員試合に出し様々な経験を積ませることが大事だと思います。
自信と確かな技術
試合にただ出るだけでは、意味がありません。そこには、練習でやったことが試合で出来たという自信と、ボールを見ないで正確にボールをコントロール出来るという確かな技術がベースとなっております。
そのためには、ボールを持っているときの姿勢が大事であり相手のプレッシャーがあるときでも目線が上がっていることが重要です。
これらを全てできることで、本当の意味で視野を広げるということにつながっていきます。
視野を広げる練習
視野を広げるポイントを踏まえて、具体的にどのようにして視野を広げれば良いかご紹介します。ボールタッチ
まずはボールを自信を持ってボールを扱えなければなりません。
そこで全ての基礎となるのがボールタッチです。
【サッカーが上手くなる!ボールタッチ(ボールマスタリー)の練習方法】
ボールを自由に扱うことが出来て始めてその次のプレーが出来るようになります。
なので低学年のうちからしっかりと身に着けましょう。
そして、それが出来るようになったらフリードリブルで顔をあげる練習を組み込むと良いかもしれません。
【低学年でもフリードリブルで練習!目指せドリブラー】
ボールを自由に扱うことが出来て始めてその次のプレーが出来るようになります。
なので低学年のうちからしっかりと身に着けましょう。
そして、それが出来るようになったらフリードリブルで顔をあげる練習を組み込むと良いかもしれません。
【低学年でもフリードリブルで練習!目指せドリブラー】
氷鬼
上記の動画はコンディネーショントレーニングの一環として行っています。
練習方法
やり方は簡単です。- 逃げて良い範囲を決める(人数次第ではありますが、人数が多ければ(目安20人以上)フットサルコート程度、少なければフットサルコート半分程度)
- 鬼と逃げる子を決める(逃げる子を多くするのがポイント、逃げる範囲次第ではコーチ達が鬼をするのもありです)
- 鬼も逃げる子も両方ボールを持って動きます。
- 鬼ごっこの時間は短い時間で鬼を順番に回すのが良いです。
練習の狙い
狙いとしては、以下のことがあげられます。- 凍っている子を見つける、逃げている子を見つけるといった動作により自然と首を振る訓練となる。
- ドリブルをしながらに逃げる・追う動作をするため、ボールコントロール(ドリブル)が上手になる。
- 上記の理由によりアジリティーの強化につながる。
指導ポイント
声掛けのポイントは、周りを見て相手を探すことです。これをやらないとただ前だけを見て走るだけになってしまいます。
複数ボールで視野を広くするミニゲーム
終わりに
視野を広げることは何もサッカーに限ったことではありません。
他のスポーツでも応用出来ますし、何より注意力が向上します。
足元の技術をあげつつ視野を広く持てるように是非練習に取り入れてはいかがでしょうか?
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