サッカースクールのかけっこ教室の効果は!?3ヶ月3回行った効果は - 陸トトのジュニアサッカートレーニング日記

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2020年4月23日木曜日

サッカースクールのかけっこ教室の効果は!?3ヶ月3回行った効果は

足が速くなりたいというのは、子供達にとっては勉強で一番になるより成りたい理想像であります。

理由は簡単です。

ヒーローになりやすいから!

子供達のランキングとしては足が速いというのがウエイトを締めているのでヒーローになりやすいんですよね。思い返せば人気のあった男の子は大抵足が速い子が多かったはず。

また、足が速いと子供にとっては様々なメリットがあります。

  1. 運動会でリレーの選手になれる
  2. 鬼ごっこで大活躍できる
  3. スポーツで活躍できる

特にスポーツには走るという動作が大事な競技が多く、子供達で人気のスポーツランキングの上位2つは走るスポーツが含まれております。

ただ、足が速くなりたいのは誰もが思うことなのですが、なかなか速くなるには・・・?と考えると難しいのが現実ですよね。

親子で一緒に頑張る!といってもなかなか頑張る雰囲気や環境を作るのは容易でありません。

そこで今回ご紹介するのは「かけっこ教室」です。

かけっこ教室は、スクールの様に決められた時間・場所で行われている「習い事」のようなものから、地域にもよりますがイベントみたいな形で開催されてあるものあります。

確実に速くなることを目指すなら習い事として通うべきでしょうが、時間に追われる子供達にとって走ることに特化したスクールに通うのは大変なことです。

そこで、今回は定期的にイベントで開催されているサッカー専門で行っているスクールのかけっこ教室に3ヶ月3回いってきましたので効果の程をご紹介したいと思います。

かけっこ教室をいった背景

いつも息子が通っているサッカースクールでイベントがあるのを知って、親の興味が湧いた所がきっかけです。
息子は新しい場所や人が大の苦手なので慣れ親しんだ所以外は基本行きたがりません。

なので、友達を誘って行ってみることにしました。
それでも行くと言ったのは足が速くなるという事に少しでも興味が湧いたからなのかもしれません。

ちなみに息子の足の速さは平均以下です。(リレーの選手に一回も選ばれていない)

サッカーでの速さとは

足を速くするというと陸上競技を見習って真似をして練習すればよいのでは?という発想になりがちですが、サッカーでの走り方と陸上競技の走り方は大幅に違います。

簡単に言えば、陸上競技は障害物がある競技もあるが、基本はずっと真っ直ぐ走ってゴールですが、サッカーは走っている途中で頻繁に方向転換を求められる競技だということです。

よって、それに伴った走る時の頭の使い方などもあるのですが、今回は割愛しサッカーでの方向転換を行うまでの距離に着目します。

このダッシュのことをサッカーでは「スプリント」といい、このスプリント回数が多いことが大事とされております。
つまり一瞬の速さが重要なわけです。

正確なJリーグのスプリントの定義は以下となります。

時速24km以上を1秒以上継続した回数

大人の場合、だいたい10m~30m位の距離となります。
この短い距離を速くするには姿勢や初動の技術が必要となってくるわけです。

足を速くするのは遺伝ではなく技術

私の足の速さは中の上位だったので、足を速くしよう!って思ったときもなかったのですが、息子を見ていると何でだろうと真剣に思いました。

そして色々調べていくうちに和田賢一さんというウサイン・ボルトさんと一緒に練習し、足の速くなる技術を分かりやすく論理的に教えてくれるこの動画に出会いました。
この動画を見ると論理的に教授して貰えるので納得がいきます。


この動画の内容としては、
【走るの違い】
runningよりも、sprintのほうが、足が床に着いている時間が短い。
※ポイント…足を入れ替えるタイミングが大事。
 足が着いた時に後ろ足が前に来ているのが1番速い。
【LESSON1】
地面に着いた時に後ろ足が低い位置にある。それが時間のロスにつながる。
そこで、着いた時に後ろ足が高い位置にあるように、つま先が途中で下を向かないように意識することが大事。

短い距離を動く前足と長い距離を動く後ろ足のタイミングを合わせないといけない。
※ポイント…後ろ足を速く動かさないといけない。バネの力を使って上げる。

重心が真上にある時が1番速い。足が地面に着いた時に強い音が鳴る感覚が大事。

※補足説明
 足が自転車のように回転することがすごく大切。
【LESSON2】
円運動を行う。縦回転または、前後回転。それは自分に合ったほうを選択。

積極的接地…足を下ろして上げるという動作をワンモーションで行う。
【LESSON3】
上半身くにゃくにゃは問題はない。縦に腕を振る人と横に振る人がいる。

腕の振り方は自分の振りやすいように。とにかく速く。

(スタートダッシュ)
最初に足を上げてから落とすとタイムロスするので、できるだけ低くしたまま足を前に出す。

1歩目が着いてから後ろ足を上げたら遅れるので空中で足を入れ替える。

最初の2歩は音が出ないように。
3歩目からは音を出すように。

サッカースクールが教えるかけっこ教室との違い


練習内容

練習会のコンセプトは、個々の課題を見つけ、自宅でも行えるトレーニングを学んで帰ってもらい、それを継続的に行い走りを向上させることです。

課題は以下の6分類に分かれております。

  1. 走る時の目線
  2. 腕の振り
  3. 体幹
  4. 足の動き
  5. 姿勢
  6. スタート

練習時間は1回1時間程度の時間で行われ、人数は毎回違いますが多くても10名前後でトレーナー2名なので細かく丁寧に見てもらえます。(年齢によりカテゴリー分けされているため人数も丁度良いです)
最初のウォーミングアップはボールを使った内容で行うのですが、後は通常のかけっこ教室とほぼ同じかと思います。

足の動かし方、手の振り方、体幹トレーニングなどですね。
内容的には、ただ楽しいだけのトレーニングではなく、体の動かし方・走り方の基礎を教えてくれるイメージです。

一番違う点は、一つ一つの練習の説明がサッカーの場面などに例えて行われることだと思います。そして目標はあくまでも20mのスプリント能力の向上としている所です。

良い点としては、少人数なのでトレーニング前とトレーニング後のタイムを測ってくれる所です。また、それぞれに対して課題も説明されます。

3ヶ月間の効果

今まで3回行っているのですが、結果は以下のとおりです。
※ 20mの距離で一発本番での計測です。

月度(秒) TR前(秒) TR後(秒) 効果(秒)
2019年12月 3.99 3.87 -0.12
2020年01月 3.84 3.71 -0.13
2020年02月 3.79 3.62 -0.17
上記の表を確認すると、毎回トレーニング前とトレーニング後では必ずタイムが良くなっております。
実際に、このタイムが次月まで継続するかといえば結果的には若干もとに戻っているのですが、それでも前月よりタイムが良くなっているので、確実に効果は出ているかと思います。

ミリ秒の効果ですが、3ヶ月で捉えると-0.2秒速くなっているので継続していくと相当速くなるはずです。

参考値として、「サッカー選手における20 m 走タイムの評価表の試案:ジュニアからプロまでの検討」という研究資料に平均値が記載されてあります。
学年GKDFMFFW
小5 15
3.79(0.12)
17
3.74(0.14)
55
3.67(0.14)
26
3.69(0.12)
小6 13
3.67(0.16)
21
3.58(0.13)
41
3.52(0.13)
22
3.54(0.15)
中1 15
3.32(0.13)
33
3.35(0.15)
54
3.34(0.13)
24
3.32(0.14)
中2 14
3.21(0.12)
39
3.22(0.16)
42
3.27(0.14)
17
3.12(0.11)
中3 17
3.19(0.14)
38
3.13(0.15)
53
3.13(0.12)
23
3.07(0.11)
高1 9
3.09(0.10)
26
3.06(0.10)
37
3.10(0.12)
21
3.07(0.10)
高2、3 14
3.05(0.14)
34
3.03(0.09)
59
3.03(0.09)
28
3.01(0.07)
シニア 11
3.07(0.11)
30
2.99(0.08)
51
2.99(0.08)
28
2.97(0.09)
※上段 被検者数 下段 20 m 走タイム(秒) 平均(標準偏差)
息子は遅いほうなので、おそらくタイム的には少し甘く計測されているのかな?って思いますが、そこが大事なわけではないので、あくまでも参考値ですね。
実際の計測動画がこちらです。


トレーニング前とトレーニング後は若干ではありますが腕のフリが良くなっていると思われます。
タイム自体はミリ秒速くなっているだけなので差が分かりづらいですね。

息子がいつも言われている課題は体幹です。
体幹が弱くて走っている時にブレてしまうのが特徴なので、自宅で体幹トレーニングを行うと、より速くなると言われ嫌々ながらも続けております。

終わりに

最初は乗り気でなかった息子も数値で結果が出てくるので参加するのが楽しくなってきたみたいです。

試合や練習で効果が出ているか?と言えばクエッションマークがつくのですが、こういった前向きに取り組めることを大事にしたいので今後ともコロナウイルスが落ち着いたら継続して実施していきたいなぁって思っております。

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