これからサッカーを子供に習わせたいと思っている親の方々は、春休みを利用し色々なチームを見学しにいったり体験しにいったりしているかと思います。
私も経験しましたが、これが子供や親共々かなりの負担になります。
親はインターネットやママ友を通してチーム情報を収集したり、子供は子供で慣れない人達と一緒になってサッカーを行うということは、子供の性格にもよりますが親以上の負担が大きいもの。
下手したらサッカーをする前にサッカー嫌いになりかねません。
息子の場合はこんな感じでした。
【新しい場所が苦手、友達が居ないと泣きまくる我が子】
そんな大変なサッカーの習い始めですが、サッカーチームの選び方についてご紹介したいと思います。
サッカーチームとサッカースクール
サッカーの習い事には大きく分けると「サッカーチーム」と「サッカースクール」があります。
サッカーチームとは
サッカーチームとは、JFA(日本サッカー協会)に所属しているチームの事を言います。
チームを通してJFAに選手登録をし、JFA主催の大会に参加することが可能です。
チームには主に2つの種類があり、親御中心の町サッカーチーム(サッカー教室)と法人によるクラブチームです。
基本的には町サッカーチームは、誰でも入ることが出来ますが、クラブチームはセレクションがある場合が多いです。
サッカースクールとは
サッカースクールとは、サッカーチームには所属しないでサッカースキルを重点的に習う場所であります。
一般的には、セレクションを行わず入会することは可能ですが、一部特別クラスなどではセレクション、もしくはスクール内でのコーチの推薦により参加することが可能となります。
サッカーチームとサッカースクールとの違い
試合
サッカーチームではJFAが主催する比較的大きな大会にチームとして出場することが可能です。サッカースクールでも練習時間内でのゲームや練習試合はあるかもしれませんが、トロフィーや賞状、メダルを貰えるような大会への参加は難しいです。
開催日
サッカーチームでは、教える側の都合もあり一般的には土日祝日に行われます。小学校の先生がチームに携わっている場合は、平日の放課後に行う場合もあり、それは各サッカーチームによります。
中では別途外部コーチを頼んで平日に練習しているチームもあります。
サッカースクールでは、平日の比較的開いている施設を使って行われる事が多いです。
例えば土日はフットサルコートの利用者が多い反面、平日は働いている人が多いため利用者は少ないものです。
しかし、週のコースが決まっており、それに基づいて運用されているため平日開いているからと言って毎日練習出来るとは限りません。
また、サッカーチームも運営しているサッカースクールでは、平日はスクール、休日はサッカーチームの練習といったことも行っております。
練習時間
サッカーチームでは、低学年でも2~3時間の練習を行います。ただし、コーチの質により無駄にダラダラ長いだけという場合もありますので、練習内容と考慮した上で長さを判断されるべきです。
サッカースクールでは、1時間から1時間30分程度の時間となります。
コートの都合上全学年同一で練習という訳にはいかないため、短い時間で区切って練習が行われます。
練習施設
サッカーチームでは、主に小学校のグラウンドや体育館で行われます。体育館では雨だったら体育館というわけではなく、予め予定が決まっておりその予定に基づいて利用出来ます。
その為、雨が降った時や、小学校のイベントがあった際は練習が中止となる事が多いです。
サッカースクールでは、フットサルコートや体育館を使って行われることが多いため、ナイターなどの施設が充実しております。
また、フットサル専用コートでは地面が人工芝の場合もあり、子供達の怪我や負担が軽減されることもあります。
一番大事なのがAEDが常備されている所が多いため、いざとなった際の救命処置が出来るようになっているのが大きいです。
※最近では小学校の野外に常備されている学校もありますが場所によりけりです。
練習内容
町サッカーチームでは、練習方針はチームとして存在するのですが、教える人は普通のサラリーマンの方が多いです。もちろん勉強熱心の方もおりますが、基本的には片手間となりがちです。
また、チーム代表が全ての学年を統率出来ているかといえば出来ていない場合が多いため、学年に適さない練習を行っていたり、間違った指導をされる可能性があります。
クラブチームとサッカースクールでは、サッカーの育成専門で行っているため、チーム方針が徹底されており、目標に向かいチーム全体で活動しています。
全体的には、ジュニア世代ではスキル重視の傾向がありますが、プレゴールデンエイジである低学年では楽しい遊び感覚で出来る練習メニューが多いのが特徴です。
また、コーチの質も高く、将来サッカーの指導者を目指す人達が教えるため一つ一つの練習の質が高いです。
費用
町サッカーチームでは、毎月2000円前後で保険・登録料込みで年3万円いかない位です。クラブチームになるとユニフォーム代や練習着などもクラブ専用の物を購入しなくてはいけないため初期費用が高く付きます。また、毎月5~15千円位で入会金、更新料なども支払わなくてはなりません。
サッカースクールでは、スクールにもよりますが、毎月5千円前後の入会金・更新料合わせて年8万円前後なります。
練習着なども購入する必要があった場合更に費用がかかります。
親の負担
町サッカーチームでは、親がやらなくてはいけないことが沢山あります。理由としては、子供達の親で形成されているチームであるからです。
そのため、以下のようなことが発生します。
- 試合会場まで送り迎え
- パパコーチ(練習の手伝い等)
- 審判の資格を取って試合で審判の実施
- 会場校になった場合の運営
- チームの運営(保険係や経理、事務局、etc)
子供が小さいうちは一人で練習場である学校まで行くことが出来ない(危険)ため、送迎が必要でありますが、それもすぐに大きくなり必要なくなります。
クラブチーム・サッカースクールでは、ほとんどの場合特に何かやる必要はありません。
練習場が遠くとも送迎バスがある場合もありますが、ない場合は親による送迎が発生します。
サッカーチームの掛け持ち
サッカーチームはJFAに加入しているので年間通して1チームにしか所属出来ません(変更手続きをすればチーム変更は可能)。サッカースクールはJFAにに加入していないため、いくつでも掛け持ちが可能です。
ただ、基本的には練習が平日となるため時間的にはサッカースクール同士の掛け持ちは難しいかもしれません。
考え方の例
理想としては、クラブチームに所属し、併用してサッカースクールに通うというものです。
町サッカーチームとクラブチームと比較すると、圧倒的にクラブチームの方が親の負担及び練習の質が良いのでサッカーを上手くなるという目的に適していると思います。
ただ、クラブチームに入るにはセレクションに受からないといけない場合が多いため、低学年のうちに町サッカーチームに入ると同時にサッカースクールにも入り練習するということが良い気がします。
ただ、現実問題スクールは平日が多いため、共働きが多い最近の世帯では、送迎が厳しいのが現実です。
そこで現実的では、3年生までは町サッカーチームに所属し、サッカースクールに通えたら通う。
そして3年生からはセレクションを受けクラブチームに移籍といった感じが良いのではないでしょうか。
終わりに
上記の内容を簡単に表で纏めると以下のようになります。項目 | 町サッカーチーム | クラブチーム | サッカースクール |
---|---|---|---|
試合 | ○ | ○ | ☓ |
開催日 | 土日祝日 | 土日祝日 | 平日 |
練習時間 | 2~3時間 | 2~3時間 | 1~1.5時間 |
練習施設 | 小学校の設備 | 設備充実 | 設備充実 |
練習内容 | コーチ依存 | 専門家 | 専門家 |
費用 | 安い | 高い | 高い |
親の負担 | 大 | 小 | 小 |
チームの掛け持ち | 不可 | 不可 | 可能 |
それぞれメリット・デメリットがありますが、負担が一番大きいのは子供達なので決める際の何かの参考にしていただければなと思います。
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