それは、戦術であったり、フォーメーションであったり多種多様に存在しています。
日本もまた同じで、ブラジル、オランダ、ドイツ、スペインとサッカー先進国の影響もあり練習メニューから色々変わってきました。
その中のディフェンスに関しては、一昔前は抜かれないためにアタックしないで距離を開けようというのが主流でしたが、近年は、ボールを前線のアタック(ハイプレス)からのショートカウンターというのがトレンドとなっています。
また、日本ではゴールデンエイジは技術ベースの指導が推進されておりましたが、スペインでは、小学生の年代から戦術を教えるように、近年日本でも判断を伴う個人戦術の指導が注目され始めました。
そこで今回は、小学生でも出来るチャレンジ&カバーの守備練習メニューをご紹介したいと思います。
チャレンジ&カバーとは
サッカーのディフェンスにおけるチャレンジ&カバー(Challenge And Cover)とは、ファーストディフェンダー(最初にボール保持者へプレッシャーをかける守備選手)と、セカンドディフェンダー(ファーストディフェンダーの周辺にいる守備選手)が、ボールが動くたびに、ファーストディフェンダーとセカンドディフェンダーの役割を入れ替えることを含めたそれぞれの最適なポジションをとることをいいます。
例えば、上記のようにインターセプトを狙うことに集中してしまい、ファーストディフェンダーが抜かれた時のカバーが行けないようなポジションを取ったとします。
その場合、縦に抜かれてしまうと一気にシュートまで行かれてしまいます。
局面にもよりますが、サッカーは相手よりゴールを多く取るゲームです。
守備の第一優先は「味方のゴールを守ること」なので、リスクを考えカバーを優先することが望ましいこととなります。
以上を考慮して練習メニューを見ていきましょう。
その場合、縦に抜かれてしまうと一気にシュートまで行かれてしまいます。
局面にもよりますが、サッカーは相手よりゴールを多く取るゲームです。
守備の第一優先は「味方のゴールを守ること」なので、リスクを考えカバーを優先することが望ましいこととなります。
以上を考慮して練習メニューを見ていきましょう。
練習メニュー
2対2のドリルトレーニング
練習方法
- 横5m、縦25mのラインを引く(幅を意識させるため)
- オフェンス(パサー)2名とディフェンス2名で分かれる
- オフェンスはある程度距離を一定にした形でパス交換をしながら前に進む
- ディフェンスはチャレンジ(寄せる)を2回行ったらカバーする人と交代する
- ラインを次のペアが実施し、ディフェンスとオフェンスの役割は交代する
ポイント
この練習はチャレンジ&カバーの動き方の基礎を学ぶドリルトレーニングです。
ドリルトレーニングであるため、判断がある練習ではないのですが、無意識で出来るように体に落とし込むという点では大事な基礎となる練習です。
オフェンス側は、パススピードを意識して行います。
失敗しても良いので右・左両方の足でリズムよくパス交換をしていきましょう。
そうすることで、ファーストタッチや崩しの練習に繋がります。
ディフェンス側のチャレンジをする役割の選手は、寄せるスピードを速くします。
カバーする選手は、寄席に行った選手の動きとマークする相手を見つつカバーをするポジショニングを行います。
そうすることで、実際の試合と近い形でのトレーニングとなります。
また、ディフェンス側はお互いに声を掛け合うように指導します。
具体的に言えば、チャレンジする時の合図、カバーする時のチャレンジする側への指示などです。
例えばチャレンジ側で言えば
「俺いく!」
「縦切る!」
カバー側で言えば
「行っていいよ!」
「縦切って!」
といった掛け声です。
例えばチャレンジ側で言えば
「俺いく!」
「縦切る!」
カバー側で言えば
「行っていいよ!」
「縦切って!」
といった掛け声です。
2対2のラインゴール
練習方法
- 縦長のグリッドを用意します。
- ディフェンス2名、オフェンス2名で行います。
- ディフェンダーからオフェンスへパスを供給してからスタートとなります。
- オフェンスはラインを超えたら勝ち、ディフェンスはボールを奪ったら勝ちとなります。
ポイント
2対2ですので、関わる人数が最小単位での動き方となります。
そのため、味方・ボール・スペース・マークする相手を意識しやすい練習となります。
注意点としては、ただメニューをやらせてしまうと動きが少なく最初の立ち位置のままプレーしてしまい単純な1対1になるので、ボールやパスの貰い手が動くことで状況が変わるということを意識させます。
注意点としては、ただメニューをやらせてしまうと動きが少なく最初の立ち位置のままプレーしてしまい単純な1対1になるので、ボールやパスの貰い手が動くことで状況が変わるということを意識させます。
ボール保持者は、仲間の動き、スペース、ゴールを見ながら状況判断をし、パスかドリブルかシュートかを選択するようにします。
ボールを貰う側のオフェンスは、じっと止まっているのではなく、動きながらボールを貰うのが基本です。
裏を狙ってみたり、オーバーラップをしてみたりワンツーを狙ってみたりと試すように声をかけを行います。
チャレンジをするディフェンスは、ゴールの位置、相手の位置を把握しつつボールに寄せていきます。
タイミングによっては簡単に抜かれてしまう可能性もありますが、それも経験なのでまずは寄せることに重点を置かせます。
カバーする側は、じっとボールを見ているのではなく、ボール・人が動いたらカバーするポジションも動かなければいけないので、意識しながらポジショニングの修正を行います。
2対2のラインゴール(カバーする人のみ取ることが可能)
練習方法
- 縦長のグリッドを用意します。
- ディフェンス2名、オフェンス2名で行います。
- ディフェンスからオフェンスへパスを供給してからのスタートとなります。
- オフェンスはラインゴールをしたら勝ち、ディフェンスはカバーする人がボールを取ったら勝ちとなります。
ポイント
通常の2対2のラインゴールとは違い、カバーする人のみがボールを奪うことが出来るという制約がある練習です。
これにより強制的にカバーとインターセプトを狙うこととなります。
これにより強制的にカバーとインターセプトを狙うこととなります。
オフェンスは通常の2対2のパターンと一緒です。
状況を判断して最適解を選びます。
ディフェンスは、チャレンジする人は抜かれないことを意識します。
ボールを取ることが出来ない、つまり体を使って進行方向を制限するということを意識させます。
抜かれないように方向を切りつつ仲間と挟む、もしくはコースを切ってパスを出させ、そこをカバーする人にインターセプトを楽にさせるようなポジショニングを行います。
カバーする人は、チャレンジする側が抜かれた時に直ぐにフォローできるようなポジショニングを実施します。
レベルによりますが、うまくチャレンジとカバーの切り替えが出来なかった場合は、最初にチャレンジをする人、カバーをする人と分けて行うことで慣れさせてから行います。
状況を判断して最適解を選びます。
ディフェンスは、チャレンジする人は抜かれないことを意識します。
ボールを取ることが出来ない、つまり体を使って進行方向を制限するということを意識させます。
抜かれないように方向を切りつつ仲間と挟む、もしくはコースを切ってパスを出させ、そこをカバーする人にインターセプトを楽にさせるようなポジショニングを行います。
カバーする人は、チャレンジする側が抜かれた時に直ぐにフォローできるようなポジショニングを実施します。
レベルによりますが、うまくチャレンジとカバーの切り替えが出来なかった場合は、最初にチャレンジをする人、カバーをする人と分けて行うことで慣れさせてから行います。
2サーバ2対2
練習方法
- フットサルのハーフコートくらいの広さのグリッドを作ります。
- サーバを両端に起き、サーバへパスを通したら1点というルールで2対2を行います。
ポイント
攻守の切り替えが大事となるオーガナイズです。
サーバにパスを通したあと、直ぐに攻守が切り替わるのでポジショニングをどれだけ素早く修正することが出来るかがポイントです。
なかなか上手にできなかった場合は、サーバへのバックパス(サーバのボールは取ってはだめ)も含めた形で行うとよりチャレンジとカバーの練習につながります。
終わりに
チャレンジ&カバーの練習は2対2が最小の単位ですが、本質的に言えばゲームで行うことが一番だと思います。
ゲーム中にフリーズコーチングをすることで、本人に気づかせポジショニングを学ぶということが効率的です。
ただし、低学年では、当事者意識で物事を見てくれないなどの理由により若干難しいため、このような最少人数でまずはパターンを覚えつつ状況判断を促すことが成長へとつながるので是非試してみてください。
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