例えばコーンドリブルのような相手が動かないような試合を意識できない設定において練習することは、ただコーンを上手に回る練習となり試合に活かすことが出来ないなどです。
しかしながら近年では、日本特有のドリル形式の練習メニューが見直されつつあります。
■ドリル形式のトレーニングはボールを扱う技術だけでなく身体の使いかたも体得できる
それはなぜか。ドリル形式のトレーニングを行うことで、自分自身の身体と向き合うことができ、自分の身体をうまく扱うことに繋がると確信しているからです。それはボール扱いのうまさに繋がるし、ボールがないところでも身体をうまく使えることにも繋がります。
ゲーム形式のトレーニングだけでは爆発的な成長はない⁉ 元バルサスクールコーチがドリル形式のトレーニングを取り入れる理由とは-サカイク
ここのサイトでもご紹介がある通り大事なのはゲームとドリルのバランスです。
しかし、ドリル形式の練習は長い時間行うと集中力が続かなく練習効果も減ってしまいがちです。
また、色々な種類の練習があるのですが、多くはドリブルやパスといった1種類の練習に特化した練習したものがほとんどかと思います。
そこで、今回はドリル形式のドリブル・パス・ファースタッチがいっぺんに出来る練習メニューをご紹介したいと思います。
練習メニュー
この練習メニューは、対面パスにドリブルの要素を付けたものとなります。
どこに練習ポイントを置くかにより様々なバリエーションが実現可能です。
基本的な手順としては以下となります。
- 15m位の距離にコーンを置きます。
- 片方にプレーヤーを3~4人程並ばせ先頭のプレーヤーがボールを持ちます。
- 反対側のコーンまでボールをドリブルで運びます。
- ターンをした後、並んでいるプレーヤーにパスをします。
- 並んでいるプレーヤーはトラップをして3から繰り返します。
基本指導ポイント
ドリブルに着眼点を置き意識させるポイントは、
- コーンまで運ぶ時ボールを見ない(見てしまうときは自身のスピードが早すぎるので落とす)
- 間接視野を意識しボールを運ぶ
- 相手が後ろから来ることを想定し、後ろを確認しつつボールを運びターンをする際フェイントをかける
上記2と3は別々で行わせます。
何も声をかけずにやると、ただやっているだけとなってしまうので意識させるポイントはどこなのかは明確に指示したほうが効果が出ます。
パスとトラップに関しては意識させるポイントは、
- ターンをした後は動きながら素早くパスをする。(止まってパスをしない)
- トラップをするときは待たない(ファーストタッチのメニューにもよる)
- トラップをするときは周りを確認してから行う
- パスはしっかりと転がす
- ボールを受ける方は、声を掛ける
1、3、4、5に関しては、どの練習でも同じなので意識して行わせます。
2に関しては練習メニューにもよるのですが、基本は迎えに行くというのが原則です。
プレッシャーを与え交わすファーストタッチ
- コーンでターンをするまでは同じです。
- ターン後並んでいる味方にパスをし、ダッシュで詰めます。この時どちらか分かりやすい形で開けておきます。
- パスを受ける側は、相手空いている方へトラップをし交わします。
- 繰り返します。
この練習のポイントとしては、ファーストタッチで相手を交わすことです。
交わす際に大事なのが相手をよく見ること。
また、パスを出す側としては早く詰めて挙げなければいけないので、パスと同時に動くことを意識しなければなりません。
そうすると必然的に蹴った足でダッシュをかけるようになります。
下がりながらのトラップ
- コーンでターンをするまでは同じです。
- ターン後、味方にパスを出す前に貰う側はコーン中央まで動き出します。
- パスを出した後、貰う側は下がりながらパスをトラップします。
- 繰り返します。
この練習のポイントは周囲を確認しながらトラップをする練習となります。
サッカーでは単純にボールを迎えに行くばかりではなく、あえて触らずにボールを動かす場合もあります。
その練習の一環です。
ボールを貰う側はどのタイミングで動き出したら良いか意識するのと、下がるときに周りを確認しながらボールを動かすというのが重要です。
コーンの後ろを通すトラップ
- コーンでターンをするまでは同じです。
- ターン後、味方に少し強めのパスを出します。
- ボールを受ける人はコーンの後ろをワンタッチで通るようにトラップをします。
- 繰り返します。
この練習は、ファーストタッチで横のパスを縦に行く練習です。
サイドのポジションなどをするときによくあるパターンで、マークをつかれている相手との距離により一発で抜くかどうかを判断します。
終わりに
上記のメニューを数分ごとにポイントを説明しながら行うと丁度20分程度の練習となります。
色々な要素が含まれた練習ですので、通常の練習でも使える他、試合前のアップでも利用することが可能です。
是非一度実践してみてはいかがでしょうか。
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