本来ならグランダーのパスやドリブルなどで相手陣地に運ばなければならなく時間がかかるのですが、ヘディングに強い選手が居るだけで一気にゴールへと直結したプレーができるからであります(通称パワープレー)。
しかし、ヘディングの練習は地味で面白くないものです。
特にまだタイミングがつかめてないと、鼻に当たって鼻血みたいなパターンも度々起こります。
そこで今回は、ゲーム感覚で楽しくできるヘディングの練習方法についてご紹介したいと思います。
前提条件
今回ご紹介する練習は、低学年の子供達にとっては少し難しいかもしれません。理由としては、ヘディングの基礎が出来ていないからであります。
その場合はまずはヘディングの基礎練習をおすすめします。
尚、上記の所には気になるヘディングと脳震とう、認知症との関係も記載しております。
練習方法
- 対応人数:6~20人
- フットサルコート半分位のグリッドを作ります。大きさは人数次第で調整してください。
- チームを複数チームに分けます。最低人数は3名に設定すると良いです。
ビブス等で色分けします。 - ボールはチームで最低1つ用意します。人数が多かった場合は、ボールの数を増やします。
- 以下のルールの元、多く点数を稼いだチームが勝ちとなります。
- グリッドの中でプレーが前提です。
- 味方にボールを投げます。
- ヘディングで相手にボールを落とさずに返します。
- 落とさないで返せたら1点となります。点数はコーチが数えます。
- 簡単にできるレベルだった場合は、少し難しくし同じ人に返さないといったルールを追加します。
- 慣れてきたら敵チームのヘディングのボールをカットしても良いとすると盛り上がります。カットの際は勿論ヘディングです。
メリット
ヘディング能力の向上
よくウォーミングアップなどで行う二人一組の対面のヘディング練習では、どうしてもボールのみに意識が集中しヘディングを相手に返すことが目的となってしまいがちです。しかし、二人一組の練習を行うと試合での目まぐるしく変わる環境には対応できず、ただ跳ねかすのみのヘディングとなってしまい角度をつけたり相手と競るといった行為が疎かになりがちです。
ですが、この練習を行うことで試合に近い形(正面だけでなく色々な方向で尚且つマークもついた状態)でトレーニングできるため実践で役に立ちます。
オフ・ザ・ボールの技術向上
二人一組のヘディング練習は、クローズドトレーニングと呼ばれる対人を含まないトレーニングの一種なのですが、これの欠点は「リアリティー」つまり試合感がないことにあげられます。あくまでもサッカーは複数人で行うスポーツなので、パスには必ず受け手がいてその受け手は絶えず動いている状況が多いわけです。
その状況で適切に判断するためにはオフ・ザ・ボールの技術が大事となります。
そのオフ・ザ・ボールの中の1つとして首を振って周りの状況を把握する技術は特に大事で、どれだけヘディングが上手であろうと相手が貰いたい位置や周囲の状況(スペースやマークの状況など)を把握できないため、最適なプレーを選択することができません。
この練習では、ボールの貰い手は敵チームからボールを取られない場所への移動の確認が不可欠であり、ヘディングを行う人は味方の位置を把握した上でヘディングを行わなければいけません。
そういったオフ・ザ・ボールの技術がこの練習で身につくことができます。
指導ポイント
- 周りをよく見るために首をふろう
- 貰う前にヘディングをする位置を確認しよう
- ヘディングは相手が取りやすい胸のあたりに届くようにしよう
- 敵が来た時は先に触れる用に体を寄せよう
終わりに
二人一組のヘディング練習やヘディングのシュート練習なども大切かもしれませんが、試合の流れの中でも多くヘディングを使います。
その時にしっかりと自分の思い通りの所にコントロールするためには周りの状況を把握しプレーを選択することが不可欠であります。
ヘディングは単純に跳ね返せば良いわけではありません。
高いボール=ヘディングではなく、フリーだった場合はトラップという選択肢もあります。
そういったプレーの選択肢を増やすプレーヤーになるためにも是非今回ご紹介したような楽しいヘディング練習をチーム練習に取り入れてはいかがでしょうか。
チーム対抗戦にすれば絶対に盛り上がること間違いなしです!
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