子供は褒められるからサッカーが楽しくなる!暴言・暴力からは何も生まれない - 陸トトのジュニアサッカートレーニング日記

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パパコーチをやっている人の少年サッカーのサッカートレーニングブログであります。 日々の練習や試合について記載しております。

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2017年9月8日金曜日

子供は褒められるからサッカーが楽しくなる!暴言・暴力からは何も生まれない


昔の教育の現場では、体罰がある程度容認されている風潮がありました。
私の小学校の時もよく先生に叩かれていましたね…

まぁそれが今もためになったなんて一度も思ったことはないのですが、中には感謝してます!って思っている人もいるんですかね?

さて、今回記載するのは小学生のサッカーの指導で厳しく指導(暴言)をする必要があるのか?という話です。

以前までの息子は、メインで練習している町サッカーチームに行くのが嫌そうでした。
練習に行ってもどこかぼーっと立っている事が多く何か楽しく無さそうな感じです。
しかも、練習についていけなく怒られたりすることが多く親としても観ていて可哀想でありました。

その後、他のスクールに入り褒められることが多くなり

「サッカーが楽しくなってきた」

と言えるようになったのが救いです。

息子はたまたま他のスクールで救われた形ですが、中にはそのまま徐々に姿を消していった子供達もいるのは事実です。

そんな高圧的な指導で去っていった子がいるスクールを観てきた私の体験について記載したいと思います。

怒るとは

まず、この話をする前に怒るとはどういったことについてか定義したいと思います。
1 腹を立てる。おこる。憤慨する。「烈火のごとく―・る」
2 激しく動く。荒れ狂う。「波が―・る」
3 角張って、ごつごつしている。角立つ。「―・った肩」引用:怒る(イカル)とは - コトバンク
つまり感情的に相手のことを考えずに一方的に感情をぶつけることを言います。
サッカーの指導の現場で言えば、「思い通りに選手が動いてくれない」などの時に指導者や親から出てくる動作です。

基本は命令口調で高圧的な指導ですね。

「なんべんいったら分かるんだ!」
「この下手くそ!」
「だからお前はダメなんだよ!」

などなど。

時には子供達が怖くて泣いてしまう場合もあります。

初めての練習や、試合などで多く出やすいです。

褒められることによるモチベーションの向上効果

褒められると誰もが嬉しいものです。
特に子供達から信頼されているコーチや親からの言葉は何よりも子供達のやる気をアップさせてくれます。

色々な子供達に楽しいスクールの理由を聞くと…

「褒められるから」

といった声が聞こえてきます。
子供は素直です。

そもそも答えに「怒られないから」といった言葉は無く、


  1. 褒められる
  2. サッカーが好きになる
  3. 練習に集中する
  4. サッカーが上手くなる

この循環が出来れば自然と子供達はどの環境でも上手くなっていくことでしょう。

怒られることによる弊害


低学年の子供達の場合、1回注意もしくは怒ったとしてもなかなか治りませんよね。大人だってそうですから。
注意して

「分かった」

と言っても、

「何がわかった?」

と聞けばほとんどの子が

「わからない」

と答えるでしょう。

根本的にこういった年代である子供達にサッカーのプレーや練習態度についてあれこれ怒ったとします。

  • 話を聞け
  • 砂遊びをするな
  • 集中しろ
  • シュートを決めろ
  • パスを出せ
  • etc…

勿論すぐには治らないため、毎回言われることとなります。
習い事は大抵の場合、始めるきっかけは親が主体となり子供に通わせるといった形です。
子供的には習い事が楽しくなければ家で遊びたいわけです。

毎回怒られれば習い事が嫌になってきて徐々につまらなくなり来たくなくなるのは当然の結果です。

結果、怒られる子は辞めたり練習をさぼりがちとなってくるわけです。
もちろん理由は「怒られるからつまらない」ですね。

そしてこのような負の連鎖が待ち受けています。


  1. 怒られてサッカーが楽しくなくなる
  2. サッカーの練習を休む(イヤイヤ続ける)
  3. サッカーを辞める(中学校でやめる)


つまらないだけならまだ良いのですが、サッカーに行くのが怖いとか言い出したら深刻です。

息子のチームでは試合になると怒られるから体調が悪くなると言った症状まで出ている子も中にはいます。
最近では声を掛けられるだけで怖くなってしまい泣き出すこともいるようになりました。

また、子供達に何故コーチの言うとおりにやるの?という問いかけに対し

「だって怒られるから」

という答えが返ってきました。

このような状況になった場合、大変でしょうがチームの移籍も視野に大人が動かなければいけません。
例えその状況で続けていたとしても、中学生・高校生になるにつれて待ち受けるフィジカルトレーニングでサッカーが嫌になり辞めたり、他のものに興味が行きこれまた辞める結果となるでしょう。

また、きつく怒られることにより、怒られたくないという気持ちが先走り本来創造力豊な子供達が機会のように大人の言ったことをただ行うだけのつまらないプレーヤーとなってしまいます。

怒らなければいけない場面もある

怒ることがダメと言っても言わなければならない時もあります。
細く言ってしまうと、きりがありません。

それでも一つの基準としては、「人に迷惑をかけているか」であります。

サッカーは一人でやるスポーツではありません。
練習にしても試合にしても人に迷惑をかけることは、真面目にサッカーをやろうとしている子の邪魔をしていることになります。

イジメなどもその一つに入りますね。

これは低学年だろうが人として教えていかなければいけません。
ただし、怒った後のフォローは大事ですけどね。

モチベーションを上げるコーチの声掛け

町サッカースクールで多く見かける高圧的な怒る指導。
しかし、営利団体のサッカークラブが運営するサッカースクールでは低学年でサッカーのプレーに関して怒るコーチは観たことがありません。

中にはツンとしたコーチも居ることはいますが、サッカーのことでは決して怒らないですね。
指導中にボールを蹴ってようが何しようが迷惑をかけなければそのままです。
過度な特別扱いもしません。

そんなプロのサッカーコーチが何時も行っている声がけはこちらです。

基本はナイスプレー

例えばゲームをやっている場面があるとします。
低学年の子供達は直ぐにボールを遠くから入りもしないシュートを蹴ったりしますよね。
また、パスもインサイドでしっかり!っと言うわけではなく結果的にパスになったりトーキックでパスをしたりと一言で言えば「雑」といったプレーです。

そういった時、怒るコーチならば

「適当なプレーをするな!」

と怒っていることでしょう。
その後にアドバイスを与えた所で萎縮してしまい、思考停止状態です。
しかし、視点を変えそのプレーを自分の意志で選んだということに「ナイスプレー」と気持ちよく声をかけることで聞く耳を持ってくれます。

その後は、適切に命令口調ではなく、

「ナイスプレー!でももっと~やっても良かったんじゃない?次は少しだけ意識していこう」

などのアドバイスをしてあげると子供達は前向きに捉えてくれます。

子供のプレーの意図を組んであげる

子供も馬鹿ではありません。
年齢が上がってくればただ、ナイスプレーって言ってあげても徐々に「どこが?」と思ってくるでしょう。

そこで、子供達が何をイメージしてプレーしているのかを的確に組んであげ、そこを褒めてあげると効果的です。

例えば、パスミスしたとしても

「今のところ通ったら一点だったなぁ」

などです。

名前を呼んであげる

コーチからしてみたら数多くの教え子の中の一人なのかもしれませんが、子供達にとってはコーチは唯一であります。

なのでコーチが自分のことをきちんと観てくれているのかというのが子供達のやる気パラメータの一つで、信頼のある人に認知され、且つ褒めてもらえるということでやる気は更にあがることでしょう。

終わりに

コーチにとっては僅かな時間ではありますが、子供達に与える影響はとても大きいです。
同じ子供の成長を願うのなら、もう少し暖かい目で今だけや試合に勝つだけを見つめるのではなく、広い心で教えてほしいものです。
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