初心者でも出来る！胸トラップのコツと試合の使い所と練習方法のご紹介

サッカーの最も大切な技術であるのは「トラップ」といっても過言でありません。
全てダイレクトでボールを捌ければ、最速でゲームをコントロールすることが出来るのですが、さすがにそれはパスサッカーで有名なバルセロナですら不可能であります。

しかし、最速に限りなく近づけることが出来る技術こそが「トラップ」です。

トラップをいかに正確に思い通りにコントロールするかによってプレースピードが劇的に変化していきます。

今回はそのトラップの中の「胸トラップ」について、コツと試合の使い所、そして練習方法についてご紹介したいと思います。

尚、対象者はサッカーを始めた初心者や低学年の子供達中心です。

胸トラップとは

胸トラップ「Chest Trap」とは、体のお腹より上で且つ首より下の胸でボールを止めたりコントロールしたりすることを言います。

胸トラップのやり方とコツ

胸トラップと言っても微妙な場所の違いで様々な跳ね方をしたりします。

胸から肩あたりに掛けて骨が出ている場所がありますよね。

鎖骨や肋骨あたりです。

その硬い場所にボールが当たるとボールは勢い良く跳ねてしまいます。

跳ねてしまうことが悪いというわけではなく、問題なのは使いどころです。
胸を使ったパスやファーストタッチで抜き去るような時に鎖骨あたりでボールを触ると効果的です。

しかし、ほとんどの場合が胸に当て自分の足元などにコントロールしたいときが多いでしょう。

そこで最も基本的な胸トラップとやり方とコツは以下のようになります。

1. 素早く落下地点に入ります。
2. 利き足と逆の胸にボールが当たるようにします。
3. 当たる直前に膝を曲げ状態を反らします。
4. 素早く足元でコントロールします。

ポイントとしては、胸筋の部分にボールを当てると筋肉がクッションとなり、跳ねずに済みます。

初心者の方は、手を前に出し、ハンドになることも多いのですが、思い切って手を広げることで正確にボールに当てることができ、尚且つ後ろにディフェンダーが居た場合、状況を把握することができます。

また、トラップする際に、膝を曲げることで勢いを吸収することができます。

バランスを崩さないようにつま先で立って行うとより安定します。

胸トラップが痛いという人は、少し息を吐くようにトラップすることで痛みが若干でありますが穏和されます。

詳しくはこちらの動画を御覧ください。

試合での胸トラップの使い所

ここでは胸トラップが実際の試合でどのように使われることが多いかシーン毎にご紹介します。
胸トラップは大きく分けると、浮かすトラップと落とすトラップがあります。
それを各シーンによって使い分けることがポイントです。

スローインの対処

スローインを受ける際に相手を背負い、スローインを投げた人にボールをかえすパターンは多いです。

その時は、ボールを足元に直ぐ落とすように当たった瞬間下に落とすイメージでコントロールします。

バウンドしたボールやロングボールの対処

ゴールキックなどの自分より前の人が競った後のルーズボールでバウンドしたボールが来る場合があります。

その時は、周囲に敵が居るため、素早くコントロールすることが大事です。

ゴール前での胸トラップからのシュート

やはり胸トラップが正確にコントロールすることで出来る一番のメリットが敵陣ゴール前での胸トラップからのシュートですね！

以下の動画はロナウジーニョ選手の胸トラップからのオーバーヘッドですが、ここまでコントロール出来れば得点につなげられます。

このプレーをするには、正確な胸トラップでのボールコントロールに加え、状況判断が大事になります。
ここでは浮かすトラップを使うと良いでしょう。

胸でのパスやファーストタッチでの抜き去り・ポストプレー

胸トラップする際に硬い場所で味方に返したり、胸トラップする際に体を捻り相手を交わすことも可能です。

胸トラップの練習方法

このように試合で使う場面も多い胸トラップですが、練習方法についてご紹介します。

１人でボールを投げて

最も簡単でどこでも練習出来るやり方が、上にボールを投げて胸トラップするという方法です。

こちらの動画は胸でピタッとボールを止める方法の紹介なのですが、これが出来れば普通の胸トラップも必ず上手にできます。

最初はボールを投げて行い、出来るようになったらボールを蹴ったりリフティングに取り入れたりして練習します。

二人一組での胸トラップ練習

次にご紹介するのが、よくチームの基礎練習で行う二人一組での胸トラップ練習です。

やり方は簡単で、相手の胸にボールを投げ、受ける側は胸トラップしボールを返すというやり方です。

返し方のパターンは複数あり、落とさずにインステップ・インサイドで返すやり方と、ボールを落としてコントロールしてから返すやり方などあります。

この時ステップを踏みながらやると効果的です。

また、少しアレンジを加えて、体を動かしながら行うパターンもあります。

こうすることでより実践的な練習となります。
投げ方も工夫し、ジャンプさせてたり前に出てトラップさせたり色々やってみてください。

終わりに

練習は地味ですが、試合では多く使える技術である胸トラップ。

特にセンタリングやコーナーキックの際にゴール中央でプレーすることが多いFWのポジションの方は必須と言っても良い技術です。

一つのタッチで大きく戦況が変わってしまうスポーツであるサッカーは、ボールをロストしないように扱い且つ自分を起点として点につながるようにプレーするため、是非初心者の方でも怖がらず練習してください！

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