U-7のサッカー大会の挑み方。勝ちにこだわるべきか?それとも全員が出るべきか? - 陸トトのジュニアサッカートレーニング日記

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パパコーチをやっている人の少年サッカーのサッカートレーニングブログであります。 日々の練習や試合について記載しております。

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2016年12月21日水曜日

U-7のサッカー大会の挑み方。勝ちにこだわるべきか?それとも全員が出るべきか?

だいたいどこの地域でも市や区にサッカー協会が存在し、年2回ほどサッカー協会が主催する大きな大会があるかと思います。
私の息子が所属しているサッカー協会でも夏と冬にかけて大きな大会が存在し、子供達というよりかはコーチ達がその大会で上位に入るべく頑張っているチームも多いことでしょう。

息子が所属しているサッカー協会の大会は予選リーグ、準決勝リーグ、決勝トーナメントといった形で3日間という長丁場。
勝ち進めば長く試合ができ、決勝トーナメントまで行けばメダルが貰えます。

しかし、小学1年生のような低学年では、子供達は普段の練習試合との違いは、メダルが出る、出ないくらいの違いしか感じていないので、モチベーションとしてはメダルが欲しいから頑張る!くらいしか思っていません。

それだけで挑ませては勿体無いと思い、今回は試合を挑む際に目的を明確にして挑んでみました。
ちなみに小学1年生(U-7)のチームです。

目的


  1. 子供達に緊張感を持たせた状態でプレーさせ、勝敗に執着させる
  2. サッカーは個人のスポーツではなくチームで行うスポーツであるということを理解させる

何故この目的にしたかというと、小学校1年生でも子供によってサッカーへの取り組み方が全然違うんですよね。
負けず嫌いな子、勝って喜ぶ子、常にボーっとしている子、本当に様々です。

そんな様々な子供達の状況の中、同じチームにごちゃ混ぜにさせると意識の違いから温度差が生まれチームがバラバラになってしまいます。

やる気のある子の中に、やる気のない子が居てプレーをしていたらやる気のある子が可哀想ですよね(ほっとけば試合中に雑談が発生したりします)。
特に息子のチームは、人数が多いためチーム数も多く、勝ち負けに拘る子の割合の方が少ないのが現状です。
こういった子供達の気持ちの面が練習でも随時現れてしまいます。

そこで、やる気のある子のために、やる気のない子を排除するというやり方ではなく、やる気のない子をやる気のある子にするというのが今回の目的です。

そのために上記の目的を上げてみました。

動機づけとチーム内のルール

目的を達成するにはまずは動機づけが大事だと思いました。
そこで考えたのが「チームで勝ちに行く」です。

チームで勝ちに行く

今までは練習試合だろうが大会であろうが

  • 「練習でやったことを試合で出してみよう」
  • 「いっぱい触れば上手くなる」
位しか言ってませんでした。
そうすると以下のようになります。

  • ボールを取られたらそのまま
  • ベンチではお喋りや砂いじり

小学生であるあるの光景です。
そしてコーチ達に怒られる。

これでは本当の意味で楽しくサッカーが出来ません。

そこで伝えたのはこちらです。

  1. 味方が点を決めたらベンチ含めて全員で喜ぶ
  2. 味方が失敗したら励ましてあげる
  3. ベンチにいる子は、マークが外れていたら教えてあげる
  4. チームの為に動かない子は、試合に出さない。迷惑だから

ようは、ベンチ要員含め全員が勝つために動くということです。
運動会のノリですね。
上手い子だけを出すという意味ではありません。

試合に出さないと言いつつ出すんですけどね(笑)
チャンスは平等にあるべきです。

チーム内のルール

ルール、つまりチーム戦術みたいなものです。
自由にやってもよい年代なのですが、最低限守るべきルールを与えました。

  1. ボールを取られたら取り返す
  2. 取り返しに行った時、味方が居てくれたらその後ろに回って味方も抜かれたら再度取りに行く
  3. キックインとゴールスローの時はマークをする
  4. 最後まで諦めずに走る

攻めに関しては、低学年だとどうしようもないので、守りに関してだけこのような指示を与えました。
あまりゴチャゴチャ言ってもどうせ理解出来ないのでシンプルにです。

結果は

上記のようにやった結果、ベンチからも声を出せるようになり、普段やる気のない息子も走るようになりましたので一定の効果は出たのかなと思います。

技術や体格で他のチームより大分劣っているのにも関わらず、守ることのみに特化させた結果、何とか決勝トーナメントに行くことが出来ました!
今まで負け続けたチームに対し勝てたのも嬉しかったですね。

まだ結果は出ておりませんが、目的はほぼ達成出来たのかなって思ってます。
何よりも子供たちが真摯にサッカーに打ち込んでいるのを見ると嬉しいですね。

実際チームの方針は「勝つためならベンチメンバーを出さないで勝てるチームでやる」なのですが、小学1年生からその方針で行うのはどうかと思い今回のみ変えてみました。

ただ、チーム方針は絶対だと思うので、従うしかないのが現状ではありますが…

大会に勝つのが目的でサッカーをやっているのではなく、大会に勝つのは目標であって目的はもっと先にありますからね…

その目的に向って何が一番最適か?を考えてあげるのがコーチであって、勝つために子供たちの可能性を潰すのは違うと思います。(この年代は、試合に出れないでずっとベンチだと悔しい!って思うよりもまずサッカーが面白くないって思ってしまうかもしれません)

サッカーで絶対に勝つなんてことは無理であって、負けた時に何を感じるかが大事だと個人的には思います。何が正しいかは人それぞれで解りませんが…

「一部の子のみ出て勝つ」のと「全員が出て勝つ」なら後者の方が良いに決まっています。
子供たちのモチベーションを上げて気持ちよくプレーをし、その結果何かを感じて欲しいですね!

取り敢えず現状のチームは足元が他のチームと比べて雲泥の差があったのでもっと改善していきたいです。

【追記 2016年12月28日】
大会の結果ですが、2位になることができました。
決勝は相手チームに格別に上手い子が居て全く歯が立たなかったのですが、チーム一丸となって頑張れたってことを評価したいと思います。

また、全員を出して2位と一部の子しか出さなくて2位、どちらが子供達の為になるかは明白で、今後もこのように挑めたら良いとは思いますが、そればっかりは私では決めれないので悩ましいです。

ただ、それとは別で個人ベースでは他のチームとかなりの差が出ていたのは事実なので、子供達共々もっと頑張らなければならないと思いました。

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