サッカーというスポーツはいくら足元だけが上手くても試合に勝つことができないスポーツであることは周知の事実であります。
では、どんなことが求められるかというとボールを持っていない時の動きです。
つまり「オフ・ザ・ボール」です。
11人対11人で行うサッカーでは、ボールを触る時間というのは本当に短いです。90分のうち平均1分前後と言われております。
残りのボールを触っていない時間をどれだけチームのために貢献できるかということが大事となるわけです。
そんな大事なオフ・ザ・ボールの動きですが、一番の学習方法は、プロの試合を観ることです。
しかし、小学生というのは、サッカーをやることが好きな子は多いかもしれませんが、見ることは嫌いな子も多いのではないかと思います(私もそうでした)。
理由としては、45分+45分という時間は子供たちにとって集中して観ていられず飽きてしまうからです。
よってどんなに言葉で大事だと伝えてもなかなか主体的に学ぼうとしないのが現状です。
そこで今回は、現在行われている2018年ロシアワールドカップを利用し観ること定着化を試みたのでご紹介したいと思います。
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前提条件
- 対象学年
- 小学3年生の最近8人制サッカーをやり始めたばかりの子供たち。
- 練習回数
- 毎週土日のみの町サッカークラブ
- チームの強さ
- 地区大会で1次予選通過できる程度
狙い所
理想としては、オフ・ザ・ボールを学んでほしいのですが、説明無しでただ観ただけでは難しいということは十分承知しているので、今回はオフ・ザ・ボールの動きが完璧にわかる!っていう所を狙っているのではなく、サッカーへの取組姿勢を変えることが目的です。
そして、ただ言われて動くというのではなく、主体的に取り組んで欲しいところのきっかけになって欲しいという思いです。
具体的な方法
どこが優勝するか当てゲーム
子供と言ったらゲームであります。
そしてまずは一番のあるあるネタであるどこが優勝するか当てゲームであります。
特に興味が無い子供でも、国名位は耳にするため会話に参加しやすいのがあげられます。
選手名当てゲーム
少し難しい選手名当てゲームが効果的です。
サッカーの上達の近道は真似ることです。
上手い選手のプレーを真似ることで選手のプレーを覚え言葉に出して言えるということが子供たちの中ではステータスとなっているみたいです。
その特性をあえてくすぐるようにします。
試合で見て欲しい場所を指定
ただ試合を観て勉強して!と言っても子供達はすぐに飽きてしまいます。
子供たちの最初の取組姿勢は、上記の内容で改善するとしてもサッカー観戦できる時間は個人差が大きいのは否めません。
そこで、短い時間だけでも観て欲しい場所を伝えるべきであると考えております。
ゴールシーンは、比較的にニュースを観たりスポーツ番組でも表示されるので試合で観てほしい場所はオフ・ザ・ボールの動きです。
- ボランチの人がどこで顔を出しているか
- ディフェンスの人がどこで貰おうとしているのか
- フォワードの人がどこで貰おうとして、どのような形がサッカーで言う良い形なのか
- どのタイミングで首を振り周囲を確認しているのか
ボールを貰っていない時にプロサッカー選手は何をしているのかを観ることでコーチ達が言っていることはプロサッカー選手もやっているんだという一つの解が得られるのではないかと思います。
結果
本当かどうかわかりませんが、毎週聞くと「観た観た!」と楽しそうに言ってきます。
子供たちの動きを見れば意識して真似をしている子とそうでない子の差は歴然ではありますが、興味を示してくれたことは確かです。
息子に至っては、取り敢えずダイジェストの内容と誰が点を決めたかを把握し、みんなに観た観たといっております。
まぁこれでもちょっとは進歩があったのかなと。
終わりに
町サッカーチームのコーチのよく割としては、サッカーの技術を教えることも大事ではありますが、色々な状況の子供たちが通っているためサッカーへ興味を持ってもらうというのも大切な仕事であると思います。
そうすることで、チームも強くなったり子供達も一生懸命に練習に取り組んでくれるようになるのではないかなと思います。
ワールドカップというものは、プロアマ問わずサッカー選手にとって特別なイベントです。
これを機会に是非サッカーへの興味をあげ、オフ・ザ・ボールを学ぶきっかけなってくれればと思います。
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