低学年のサッカーの上手さは親のやる気で変わる!? - 陸トトのジュニアサッカートレーニング日記

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パパコーチをやっている人の少年サッカーのサッカートレーニングブログであります。 日々の練習や試合について記載しております。

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2017年4月9日日曜日

低学年のサッカーの上手さは親のやる気で変わる!?

ここ最近息子が所属しているチームは全体的に上手くなってきました(小学2年生です)。
なんでかなぁ~そういう時期なのかなぁ?と不思議に思っていると、土日の3時間の練習以外でも平日に他のサッカースクールなどで練習していることがわかりました。

「そりゃそうだ」と一言で表してしまうのは簡単でありますが、親の立場からすれば親子共々頑張っているなぁって思ってしまいます。

というのも、私の息子も去年の秋頃よりもう一つサッカースクールに通っているのですが、慣れるまでには相当体力を要しました。

そして今ではサッカーに対して自信がついてきたのか楽しくやっているっぽいです。

さて、問題は、低学年でのサッカーの上手さは親のやる気で変わるのでしょうか?

今回は、パパコーチとして土日に教えている私の感想について記載したいと思います。

親のやる気とは

Allez Racing... :)
親のやる気とは、ここでは以下のようなことと定義します。

  • サッカーの練習に連れて来る
  • サッカーの試合に応援に来る
  • 自宅で親子で自主練習をする
  • 平日もサッカースクールに通わせる
  • サッカーの試合を観る

つまり子供と一緒にサッカーをとことん付き合うということです。

とことん付き合うことの大変さ

どの家庭にも事情って言う物が存在します。
例えば仕事が遅くまである時は、子供と一緒に自主練習は行なえません。

また、低学年だとまだ1人で練習場まで行くことが危ないため、送り迎えをしなくてはなりません。
平日などのサッカースクールに通わせるのには時間的な制約があるため共働きでは相当きつくなります。

ましてや土日は、パパコーチをしているとずっと付きっきりになり、自分の時間は持てません。
練習メニューも考えなくてはなりませんしね。

こういった感じで自分の全てが子供のサッカーの時間へと変わっていくのです。
これに耐えれるか耐えれないかで変わっていきます。

そして、上手い子供達の傾向としては、父親が練習に頻繁に顔を出している事が多いです。
パパコーチもそうですが、スクールの練習など一緒になって取り組んでいる形です。
低学年のうちは父親というのは母親と違った存在で、何をやっても嬉しいものです。

そういった気持がサッカーへ前向きに取り組むきっかけとなるわけです。

ジュニア世代はボールに触ることで成長する

IMG_9715
プレゴールデンエイジ、ゴールデンエイジと言われている小学生の世代は、直ぐに色々なことを吸収し、出来るようになる年代です。
しかし、ボールに触らなければ出来るようになることはありえないのが現実です。

15歳までにボールを100万回触れで有名な「元サッカー部監督 井田勝通」さんもおっしゃっています。
テクニック重視のサッカーを推し進めてきた井田は日本代表の技術不足をズバリ指摘する。その原因として日本サッカー界全体のパスサッカーへの偏重、幼い頃のボールを触る回数の少なさを挙げた。

「小さいときはまずテクニックだよ。日本人はボールを触る回数が少なすぎる。ボールを触るっていうのをオレはよく箸(はし)に例えるんだけどさ。
箸を使うっていうのは子供のときにお母さんから教わって、最初は使えねえけど、教わってだんだん自由に使えてくる。飯食っているときにそれをどのくらい使っているかだな。朝昼晩に箸を使っている人と、昼はパン食ったりして1日1回しか使っていない人とでは差が出てくる。

サッカーも一緒なんだよ。ボールを足で扱うスポーツだから、上手くなるために足で触る回数っていうのはすごく大事。オレなんかよく言うのは人がボールを1万回触ったら、(静岡)学園は10万回触れって。
相手が10万回触ったら、学園は50万回、100万回触れと言っているよ。相手より上手くなるためにはそれ以上にボールを触らなきゃならない。 引用:100万回触れ。 井田勝通


これだけが全てではないのですが、前提とするならば15歳までに100万回触るには、小学1年生から始めるとすると1日に触らなければならない回数は

100万÷9年÷365日=約304回

となるわけです。
これを実現するには、サッカーを始めた後の段階で子供への動機づけや環境づくりといった事が大事となります。

尚、こんな指導をしているそうです。


子供達でサッカーが出来る環境が少ない

Future Champion
サッカーを始める切っ掛けは人それぞれですが、サッカーをやりたい!っていうきっかけより親が子供にやらせたい!っていうきっかけの方が多い気がします。

サッカーをやりたい!っていうきっかけの子は意識も高く自発的にやる可能性は高いのですが、やはり低学年の場合だと今は色々と忙しい小学生はサッカー以外の楽しいことに目移りしがちです。

他の遊びや習い事をやることは必ずしも悪いことではないのですが、1個のことをずっと続けることが出来ないのが低学年。
しかも最近では自分達でサッカーをやれる環境は、なかなかないのが現状です(公園ですらボール禁止のところ多数)。

なので、どうしても子供達だけの力ではそもそもボールに触ることすら出来なくサッカーから遠ざかってしまうのです。
これでは上手くなりようがありません。

サッカーの環境づくりの大切さ

Soccer Stars
これらを踏まえると、親が子供に協力して初めてサッカーが出来る土台がなりたつような気がします。
平日に他のサッカースクールに行けなくても一緒になって自主練習につきあったり、サッカーを通して遊ぶという行為が重要になってくるのではないでしょうか?

子供は環境によって何色でも染まっていくものです。
意識が低いチームで練習していたら少なからず影響はあるでしょうし、子供のレベルにあった切磋琢磨できる環境であったらぐんぐんと伸びていくと思います。

やればやるだけ上手くなる子供達

結果的には練習をしている子としていない子では運動神経や体の大きさの差の影響が大きい世代の子供達でも確実に現れてきます。

私が見ているチームでは、1年生の時は体が大きい子、少し頭の良い子が活躍していたのですが、2年生になると状況は変わり足元のテクニックが上手い子が目立つようになってきました。

具体的には相手の交わし方です。
フィジカルだけの子は抜く時は、足の早い子は縦に大きくボールを出し走ってインサイド切り返しのみ、フィジカルの強い子は相手を背負ってからのターンなどで交わします。
しかし、テクニックのある子は足の裏を使ったりボディーフェイントを使ったりするようになります。

小学2年生ですら徐々に差が出て来るのでこれがずっと続くとなるとテクニック面では相当差がつくと思われます。
そして、体格やスピードがほとんど差が出なくなる高校生の時期に決定的な差となるわけです。

終わりに

低学年でサッカーが上手だからといって必ずしもそのままプロサッカー選手になれるとは限りません。
むしろ遥かに少ないのが現実であります。

しかし、何かに打ち込むということは素晴らしいことであり、例えプロサッカー選手になれずとも可能性を広げる手助けはしてあげたいものです。

それには親の時間をどれだけ子供に割いてあげるかが大事なのではないでしょうか?
ただ、その情熱に対して子供が窮屈にならないようにしてあげなくてはいけませんけどね…

我が家では、3年生までには自分からもっと上手くなりたい!って言ってくれるように促しています。
ただ、現時点ではまだまだ無理そうではありますが…(笑)
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