進む向きを指定した狭いエリアでのラインゲーム - 陸トトのジュニアサッカートレーニング日記

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パパコーチをやっている人の少年サッカーのサッカートレーニングブログであります。 日々の練習や試合について記載しております。

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2018年9月26日水曜日

進む向きを指定した狭いエリアでのラインゲーム

サッカーはゴールを奪ったり取られたりするスポーツです。

そのため、ゴールを設定しないドリル的な練習を行うと、何故その練習がサッカーというゲームのためになるのか?という純粋な疑問が生じてしまい、例え効果的な練習であろうとも目的や意図が選手達に伝わらなければ効果も半減してしまい「ただコーチに言われたとおりやれば良い」という判断力の低下につながってしまう恐れがあります。

例えば単純にドリブル練習一つをとっても、やり方を変えると単調なドリル形式のコーンドリブルになったり、ゴールを設定しないグリッドを使った混雑ドリブルを行えば相手やゴールといった明確な試合をイメージ出来なければ、やはり効果も低くなってしまいます。

そこで、今回はゴールを設定しゲーム性を追加した、進む向きを意識した狭いエリアでのラインゲームをご紹介したいと思います。

練習方法



  1. 2チームに分かれます。
  2. グリッドの大きさは人数にもよりますが、全員均等に入った際にダッシュしたらぶつかる程度の大きさが丁度よいです。目安としては14人前後の人数で縦幅をフットサルの横のコート位、横幅をフットサルのコートの1/4位です。
  3. ボールを複数個使って、チーム毎に配布します。1対複数人となるように調整します。
  4. 決めれたコーンの間を駆け抜ければ1点といった形で時間を決めて最高点数を競います。
  5. ラインゴールをしたらそのボールはそのままにしておき次のボールを取りに行きます。

指導ポイント

相手の足が出てきたらかわす

狭いエリアでのボールの運びとなるため、闇雲にスピードを上げて進むのではなく、相手・スペースをよく見てボールを運ぶように促します。

一番わかり易い声かけが、相手の足が出てきたら交わしてと伝えることです。
そこから徐々に視線を上げていくように指導します。

後ろを向かない

ボールキープの練習をするとボールを取られないようにする意識が強いため相手に背を向けてボールをキープし始める子がいます。

確かにボールを取られないようにするには、相手から出来るだけ遠くにボールを置くことがセオリーのため、間違いではないのですが、実際の試合の場合、後ろを向いている選手はゴールに直結したプレーが出来ないため怖くありません。

また、そのまま足を止めてキープすれば直ぐに囲まれてしまいボールを取られてしまいます。

そこでなるべく後ろを向かずに前を向いた形で勝負させるように促します。
そうすることで、相手と近すぎれば取られるし、ボールを止めたら囲まれるといった失敗をたくさんすることでボールキープ力をあげることになるのです。

パス無し

人数やボールの数によっては狭い中でパスを回せるはずです。
しかし、あくまでもパス無しという制約をかけることで運ぶ技術に特化した練習となります。

メリット

この練習を行うことで、細かいボールタッチや対複数人数のボールキープ力の向上が見込まれます。
また、明確にゴールを作ることで試合に近い形で相手ゴールへ運ぶ意識を持った実践に近い形での練習を行うことが出来ます。

終わりに

普段行っているボールを運ぶ練習でも、少しアレンジを利かすだけで試合に近いイメージの実践練習へと様変わりします。

ただし、大事なのは選手自身が考えて動くことが出来るメニューにすることです。

そのためには、コーチからの声がけとゴールを設定し互いに競わせることがより大事となりますので、是非色々工夫して取り入れてみてください。
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